子どもの睡眠不足、大丈夫?

子どもの睡眠不足 生活リズム崩れ不登校の一因に

体の疲れをとり、脳の記憶を整理する睡眠は、成長が盛んな子どもにとって重要な意味がある。
深い眠りに入ると分泌される成長ホルモンは、脳や体の発達に欠かせない。
睡眠不足になると生活リズムが崩れて不登校につながることもある。
きちんと時間を確保することが大事だ。

適切な睡眠時間は人によって違う。
小学生以上で日中に昼寝が必要な場合や、休日に平日より2時間以上長く寝ている場合は、睡眠が足りていないサインだ。

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睡眠不足の影響は、昼間の眠気として現れるとは限らない。
小学校低学年くらいまでは、いらいらや落ち着きがないといった症状が出て、発達障害と誤解されることもあるという。
また、睡眠不足が続くと、子どもでも糖尿病や肥満になるリスクが高まるとも指摘されている。

睡眠不足をきっかけに生活リズムが崩れると、眠くなる時間がずれる「概日リズム睡眠障害」になるおそれもある。
思春期に発症することが多く、不登校の原因のひとつではないかと注目されている。

夜になると、メラトニンという睡眠ホルモンが多く分泌されると同時に体温が下がることで眠くなる。
このタイミングが遅くなったり早くなったりする。
子どもの場合、夜に光を浴びることで分泌のピークが遅れて寝付きが悪くなり、起きる時間も遅くなる「睡眠相後退型」が多い。


まとめ 睡眠不足チェック
①日中いらいらしている
②落ち着きがない
③昼に眠ってしまう
④朝、起きられない
⑤平日と休日の睡眠時間の差が2時間以上ある
⑥朝、部屋のカーテンを開けない
⑦朝食を食べない
⑧布団に携帯電話やゲーム機を持ち込む


①~⑤は睡眠が不足いでいる可能性があります
大事な用事があっても④の症状がある場合は、概日リズム睡眠障害かもしれません。
⑥~⑧は睡眠のリズムが崩れる原囚になります。光を浴び朝食で体温を上げて、体を目覚めさせましょう。
⑧は睡眠の質を下げる可能性があります。