おいしいものはからだに悪い?
どんな食べ物がお好きだろうか?答えは人それぞれだと思うが、おそらく日本の国民食とも言われるカレーライスやラーメンを挙げる方が多いのではないだろうか。
しかし、これらのメニューはおいしいからといって食べ過ぎは禁物だ。
なぜなら脂質と塩分量が多いから・・・。
そもそもカレーライスやラーメンがおいしく感じられるのは、油がたくさん使われていて口当たりや風味がよく、味が濃い(塩分濃度が高い)ためなのだ。
そして、脂質、塩分と並んで、とり過ぎると生活習慣病のリスクを高める栄養素が糖質だ。
糖質は、炭水化物のひとつだが(炭水化物は糖質と食物繊維に分けられる)、この糖質の一部の単糖類(ブドウ糖・果糖など)と二糖類(ショ糖など)を合わせて「糖類」と言う。
糖類は体内での吸収スピードが速く、血糖値を急激に上昇させるという特徴がある。
血糖値(血中ブドウ糖濃度)が上昇すると、インスリンというホルモンが分泌される。
インスリンの作用により細胞がブドウ糖をエネルギー源として利用できるようになるのだが、血糖値が急上昇したり、ブドウ糖が余ってしまったりすると、使いきれなかった分は脂肪などとしてからだに蓄えられてしまうのだ。
また糖類をとり過ぎている状態が続くと、余分な糖類と体内のたんぱく質が結合し、「終末糖化産物(AGE)」という物質が作られる。
この物質が蓄積すると、からだの老化や心筋梗塞などのさまざまな病気の原因になることが分かっている。
つまり、健康維持のためには、できるだけ高血糖状態を継続させないことが大切なのだ。
糖質は、炭水化物のひとつだが(炭水化物は糖質と食物繊維に分けられる)、この糖質の一部の単糖類(ブドウ糖・果糖など)と二糖類(ショ糖など)を合わせて「糖類」と言う。
糖類は体内での吸収スピードが速く、血糖値を急激に上昇させるという特徴がある。
血糖値(血中ブドウ糖濃度)が上昇すると、インスリンというホルモンが分泌される。
インスリンの作用により細胞がブドウ糖をエネルギー源として利用できるようになるのだが、血糖値が急上昇したり、ブドウ糖が余ってしまったりすると、使いきれなかった分は脂肪などとしてからだに蓄えられてしまうのだ。
また糖類をとり過ぎている状態が続くと、余分な糖類と体内のたんぱく質が結合し、「終末糖化産物(AGE)」という物質が作られる。
この物質が蓄積すると、からだの老化や心筋梗塞などのさまざまな病気の原因になることが分かっている。
つまり、健康維持のためには、できるだけ高血糖状態を継続させないことが大切なのだ。
糖類が多く含まれる食べ物の代表と言えばスイーツ。
糖類をどうしても食べたくなったら、食べた分だけからだを動かしてエネルギーを消費するように心掛けよう。
糖類をどうしても食べたくなったら、食べた分だけからだを動かしてエネルギーを消費するように心掛けよう。
食べた後にからだを動かせば、インスリンだけに頼らず血糖値を下げられる。
血糖値がピークになる食後30~45分後には、できるだけからだを動かすとよい。
特別な運動をするということではなく、食事をとった後にごろごろしないで、食器を洗って片付けをするなど、活動的に動くようにするだけでもよい。
ただ、まだお腹の中では食べたものを消化しきっていないので、激しい運動はよくない。
運動ならウォーキング程度の軽めのエクササイズがよい。
血糖値がピークになる食後30~45分後には、できるだけからだを動かすとよい。
特別な運動をするということではなく、食事をとった後にごろごろしないで、食器を洗って片付けをするなど、活動的に動くようにするだけでもよい。
ただ、まだお腹の中では食べたものを消化しきっていないので、激しい運動はよくない。
運動ならウォーキング程度の軽めのエクササイズがよい。
さて、世の中には意外と糖類がたくさん含まれている食品がある。
例えば500mlのスポーツドリンクやコップ1杯の飲むヨーグルトには、約25gの糖類が含まれている。
世界保健機関(WHO)では、健康への影響を考えると「1日の糖類の摂取量を総エネルギー摂取量の5%未満とすること」をすすめているが、この量が約25g(平均的な成人の場合)。つまり、500mlのスポーツドリンクだけで1日分の糖類がとれてしまうことになる。
例えば500mlのスポーツドリンクやコップ1杯の飲むヨーグルトには、約25gの糖類が含まれている。
世界保健機関(WHO)では、健康への影響を考えると「1日の糖類の摂取量を総エネルギー摂取量の5%未満とすること」をすすめているが、この量が約25g(平均的な成人の場合)。つまり、500mlのスポーツドリンクだけで1日分の糖類がとれてしまうことになる。
糖類摂取量を減らすなら、習慣的にこれらの食品をほかのものに置き換えるとよい。
例えば「スポーツドリンクやジュースは、水やお茶、レモン水」に、「飲むヨーグルトは、果物を添えたプレーンヨーグルト」に置き換える。
ただし、最近では水でも果糖などが入ったものもあるので、いずれにしても食品の表示をよく見ることが大切だ。
例えば「スポーツドリンクやジュースは、水やお茶、レモン水」に、「飲むヨーグルトは、果物を添えたプレーンヨーグルト」に置き換える。
ただし、最近では水でも果糖などが入ったものもあるので、いずれにしても食品の表示をよく見ることが大切だ。
糖類を控える以外でも、血糖値を急上昇させないために、野菜などの食物繊維の多い食品から食べる習慣をつけたり、よくかんでゆっくり食べることを意識したりするのもよい。
食べるスピードが速いと、インスリンの分泌が血糖値の上昇に追い付かず、食後により高血糖になりやすくなる。
自分の食事のペースを意識してみることも大切だ。
食べるスピードが速いと、インスリンの分泌が血糖値の上昇に追い付かず、食後により高血糖になりやすくなる。
自分の食事のペースを意識してみることも大切だ。
からだを壊してしまったら、いくら大好きな食べ物でも、おいしくいただくことはできない。
好きなものを長い間楽しむためにも、日頃からちょっとした工夫をして、甘いものと上手に付き合っていこう。
好きなものを長い間楽しむためにも、日頃からちょっとした工夫をして、甘いものと上手に付き合っていこう。
朝日新聞・朝刊 2017.9.19
血糖値の急上昇を避ける3つの食べ方 油や酢を味方につけ、野菜からゆっくり
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO80921010V11C14A2000000?channel=DF140920160927
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO80921010V11C14A2000000?channel=DF140920160927