インフルエンザ患者の異常行動を調査へ

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8月5日からこのブログを立ち上げました。
なんだかんだで2か月経ちました。
たった2か月といえばそれまでです。

そんな中で、当院へ通院中の方で「ブログを時々覗いてますよ」
って声をかけていただくと嬉しいものです。
ブログを通して何らかの共通の話題が出来るといいなあと思って
います。

内科の開業医は風邪などの急性疾患が多いのですが
(いわゆる風邪医者)、本来は慢性疾患を診察するのが本業です。
血圧の高い方やコレステロ-ルの高い方や糖尿病の方。
長くかかっていただいている方ほど実は病気についてお話する
内容がなくなって来ます。
そしてその分世間話が多くなってしまいます。

貴重な時間を割(さ)いて、せっかく診察を受けていただく
わけですから何らかの充実感を得て帰っていただくようにと
知恵をしぼっています。
そしてマンネリ化しないにはどうすればよいかと考えます。
最近は、自分のブログで患者さんに関連する内容があれば
プリントアウトしてお渡ししているんです。
ブログのCMもかねて。

コメントお待ちしてます。

インフルエンザ患者の異常行動を調査へ

国立感染症研究所感染症情報センター(東京都新宿区)は
今冬から、インフルエンザ患者の異常行動に関する調査を
本格実施する。抗インフルエンザ剤「タミフル」を服用
しているいないにかかわらずインフルエンザ様疾患に伴った
異常行動を把握することで、インフルエンザと異常行動、
服用した薬物等の影響の因果関係の疫学的究明を目指す。
インフルエンザ患者の異常行動をめぐっては、タミフル
服用との因果関係が指摘される一方、タミフルを服用
しない患者にも異常行動が見られたとの報告もある。
このうちタミフル服用と異常行動の因果関係について行な
われたアンケート調査の解析は厚生労働省の別の研究班が
調査することが決まっている。
今回の調査は、タミフルを服用していない患者の異常行動
も調査することで、実態をより多面的に把握することが狙い。
調査では、異常行動をとった患者について服用薬などを把握
する
。飛び降りや急に走り出すなど、制止しなければ生命に影響
が及ぶ可能性のある行動(重症例)については、全医師に報告
を依頼する。
また、何かにおびえて手をばたばたさせるなど、行動自体が
生命に影響を及ぼすとは考えられないケースについては、
全国約5,000医療機関からなるインフルエンザ定点に情報提供
を呼びかける。
厚生労働省が地域の医師会や自治体を通じて既に協力を依頼
しているという。同センターの岡部信彦センター長は
「多くの先生方の協力が得られれば、インフルエンザという
病気と異常行動、その他の要素の因果関係がより正確に把握
できる」と協力を訴えている。
調査は今シーズン(07~08年)から本格実施する。
ただ、同センターは昨シーズン(06~07年)発生分のうち
重症例について全国の医療機関に報告を求めており、準備期間
として、当面は今年9月までに報告のあった事例を集計する。
岡部センター長は昨シーズン分のデータについて「流行が始まる
冬季までに集計したい」としている。
http://www.cabrain.net/news/article.do?newsId=12257
(ニュースのため将来アクセスできなくなります。
したがって全文掲載しました。)
<コメント>
これって遅すぎませんか?
以前、厚労省がごく少ない予算でタミフルに関する研究班を作り、
委員らに調査を「丸投げ」したことがありました。
タミフルを販売している製薬メーカーと委員らの金銭授受による
委員交代劇(この件は厚労省にすでに申告して省側の承認済み。
まさにトカゲのしっぽ切り)がニュースになったために重い腰を
やっとあげたという図式です。
現場からいかに離れているかという典型例です。
報告義務がなければどれだけ協力するか疑問です。
われわれ医療機関厚労省に大いなる不信感を持っていますから。
報告されるの実態のごく一部になると思われますが、もっとも
らしいデータが最終的に纏(まと)まるというわけです。

「国は現場不理解」病院・勤務医指摘
http://www.cabrain.net/news/article.do?newsId=12236

<参考>
ちょっと古い記事からです。
民主党など野党は、厚生労働省がインフルエンザ治療薬
タミフル」の服用と異常行動の因果関係を見直すことについて
厚労省の対応の遅れを追及する構えだ。
タミフルの輸入販売元の中外製薬厚労省の課長が天下って
いた点についても批判を強めている。」
(2007年3月23日の朝日新聞記事より)