空中に漂う微粒子

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PM2.5、病気との関連確認

数値設置など課題山積み
「PM2.5」と呼ばれる空気中を漂うごく小さな粒子状物質について、環境省の検討会が
「呼吸器系疾患だけでなく、循環器系疾患や肺がんとの関連が認められる」と結論づけた。
焦点は対策をどう進めるかに移るが、排出の実態把握や目標数値の設定など、その前に
クリアすべき課題は多い。  

有害成分多く肺の奥まで

PM2.5は、自動車や工場の排ガスなどからできる粒子状の物質で、大きさが2.5マ
イクロメートル(1マイクロメートルは1000分の1ミリ)以下のものを指す。
鼻毛や気管で引っかかる土ぼこりや花粉など比較的大きな物質と違い、肺の奥深く届く
うえ有害な成分が集まっている。
 
検討会は、99年度以来8年間にわたった疫学調査動物実験の結果などで影響を評価
した。
 
呼吸器系では、PM2.5を吸うと鼻や肺に炎症が起こり、ぜんそくアレルギー性鼻炎
を悪化させる可能性があるとした。
国は従来、大きさ10マイクロメートル以下の粒子状物質(PM10)について、呼吸器系
疾患との関連から環境基準を設けて監視してきたが、PM2.5でも同様の有害性を確認
した。

今回、特に注目されたのは、循環器系疾患や肺がんとの関連だ。
報告書は循環器系については、肺を通って心臓や血管に入り込み、「不整脈血栓を起こし
やすくする」と評価。
発がん影響では、PM2.5がディーセル車に由来する有害な物質を含むことから「少なく
とも部分的に発がんに関与することが示唆される」と遠回しに認めた。
 
検討会座長の内山巌雄京都大学大学院教授は「国内の研究データを用いて結論を出したこと
が大きい」と意義を述べた。

国内で遅れる規制の整備

PM2.5は、まだまだわかっていないことが多い。
 
原因物質である窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)、揮発性有機化合物(VOC)
の主な排出源は、一般に工場や自動車が疑われている。
だが、ほかにも発電所や汚泥焼却炉、船舶などがある。
火山や黄砂、植物といった自然からの発生もあるとされる。
「排出の割合がはっきりしないことには、効果的な排出抑制対策はできない」と4月末に
PM2.5の検討会を独自に立ち上げた東京都の樋口幸弘基準担当課長は指摘する。
 
西日本や日本海側の地域では越境大気汚染の影響などが大きく、単体の大気汚染物質と
異なり、全国一律の環境基準値でいいのかも検討が必要だ。

PM2.5は、米国が97年に環境基準を設定、世界保健機関(WHO)も06年に指針
を示した。
欧州連合(EU)も基準値の設定を加盟国に求める「指令」を今月にも公表する見通しで、
日本は遅れている。

<自遊時間>
5月14日の夕方、ある場所での製薬メーカーでの講演をするためにタクシーに乗りました。


「景気はどうですか?製薬メーカーなんかのチケットを使う人多いんじゃないですか?医療
業界は冷えてるけど製薬メーカーだけは景気いいみたいだもんね」
運転手さん
「そうですね。よくタクシーチケットを持ったお客さんが乗られます。最近まで国土交通省
の方がチケットで乗られていたんですけど、最近なくなったみたいですね。残業とかで深夜
結構長距離を利用していただいてました」

「そんなら運転手さんなんか、暫定税率は賛成ですね」
運転手さん
「そりゃそうですね」

「・・・・・」


そんな話を聞いた翌日の5月15日の夜のテレビニュースでこんな報道がされていました。



民主党道路改革本部、関東地方整備局を視察 タクシーなど“無駄遣い”チェック
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080515/stt0805151013004-n1.htm
菅代表代行民主党の国会議員数人が、同局道路部の使用済みタクシー券の半券開示を要求。
同局側が拒んだことから一部議員が道路部の職務室まで押しかけた。職員らと1時間近く
押し問答となったが、結局、半券は開示されなかった。
同局では、道路部の職員が平成19年度に勤務日数とほぼ同じ190回、タクシーで
深夜帰宅し、計500万円の料金を道路財源から支出していたことが判明。運転手付きの
高級公用車も規定がないまま、使用されていたことも分かっている。

いかにものタイミングでびっくりしました。
現場の人は当然大昔から知っていたことだったのです。
今頃騒ぎ出すのも逆に暢気(のんき)かも、といった印象です。

私ですか?
もちろん招聘側からタクシーチケットをもらっていました。
でもこれは天に誓って怪しい行為ではありません。
念のため。


同じくテレビAの報道。
夜のHステーション。
テレビAの社員が前夜、破廉恥なことをしたとのこと。

路上で○○○を露出したとして、テレビ○○の男性記者が警視庁赤坂署に公然○○○○
の現行犯で逮捕されたことが15日、分かった。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080515/crm0805151044001-n1.htm

ニュースキャスターのF氏。
例の真顔で「報道に携わるものとして断じてあってはならないこと。深くお詫び申し
あげます。」

このF氏自身。
当日の朝刊のグラビア週刊誌のトップ記事でスキャンダルが書かれていました。

いったい何を、そして誰を信じていいのか。


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井蛙内科開業医/診療録 
http://wellfrog.exblog.jp/
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葦の髄から循環器の世界をのぞく
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