骨粗鬆症

骨粗鬆症は、年をとることや、閉経で女性ホルモンが減ることなどで起きます。
一方、80歳になっても、女性の3分の1、男性の半分はなっていません。
骨密度の検査で、若い時の8割に落ちた時点で「骨量減少症」と診断され、食事指導
が必要です。
7割になると、骨粗鬆症の治療が必要になります。
身長が若い時に比べて3センチ知人でいたら背骨がつぶれている可能性があります。

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出典 朝日新聞・夕刊 2007.8.6
版権 朝日新聞社



財団法人 骨粗鬆症財団
http://www.jpof.or.jp/
に詳しく骨粗鬆症が紹介されています。



<関連サイト>
骨粗鬆症 骨密度以外も関係 食事や運動で予防可能
喫煙、飲酒も危険因子
折茂肇・骨粗鬆症財団理事長に聞く
http://www.j-milk.jp/topics/8d863s000007efks.html
■最近、「牛乳を飲むと骨粗鬆症になる」と言う人もいるが、私が調べたところ、全く
根拠がないことが分かった。
牛乳に含まれるカルシウムは体に吸収されやすいので、ぜひ飲んでほしい。
<コメント>
折茂肇先生は著名な方です。
しかし「私が調べたところ」という説明はまったく科学的ではありません。
科学者ならここは、「全く根拠がない」という結論に至った「根拠」を是非とも述べていただきたいものです。


骨粗鬆症財団賛助会員一覧
平成21年3月末現在
http://www.jpof.or.jp/content/frame_intro01.html
<コメント>
賛助会員の中に「社団法人日本酪農乳業協会 」があります。
前述の「牛乳」に関する記述は、「骨粗鬆症財団」のHPのものです。



骨粗鬆症Q & A (8)もっと知りたい! 骨のこと -食品・栄養・喫煙編-
http://www.jpof.or.jp/content/frame_qa.html


日本人のカルシウムの摂取量が,アメリカ人よりも少ないといわれているのはなぜ
でしょうか。
日本人の方が,魚類などからカルシウムをとっていると思っていたのですが

日本人と比較して,アメリカ人は牛乳をはじめとする乳製品の摂取量が多いといわ
れています。
また,魚や海草など,日本の伝統的な食材にもカルシウムは多く含まれていますが,
牛乳と比較すると,一度に大量に摂取しにくいことも原因の1つと思われます。


先日参加した講演会で,演者が「牛乳が骨粗鬆症の原因になる」と話していました。
人間以外の乳を飲むのは不自然で,身体は牛乳を異物と判断して体外に排出するが,
その際にカルシウムも出てしまう。
その証拠に,アメリカは牛乳の消費量が世界一多いが,もっとも骨粗鬆症の発生率
が高い,とのことですが本当でしょうか

牛乳は,実際に人間の母親が赤ちゃんを育てるために分泌する母乳と似た成分を
もっています。子牛が育つための天の恵みであり,また,母乳の代わりに人間の乳児
の栄養補給にも使用される貴重な物質です。


骨粗鬆症が世界でもっとも多いのはアメリカ」という認識は間違いで,アジアや
アフリカの一部の国のように,牛乳を飲めない低栄養状態におかれている国では女性
の平均寿命が短いため,骨粗鬆症になる前に亡くなっている方が多いと考えられます。
<コメント>
かなり苦しい説明です。
先進国同士で比べるだけでいいのにと思います。
知りたいのは、牛乳を含めた乳製品の摂取量が多く、結果的にカルシウム摂取量の多
い欧米の方が日本より骨粗鬆症の発生頻度が多いという事実の理由です。

牛乳は手軽なカルシウム源です。
もちろん,完全な食品いえませんが,小魚,豆腐,海藻など,さまざまな食品と一緒
に迷わずとってください。
カルシウムは命の源です。

<関連サイト>
骨粗鬆症の画期的な新薬
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/archive/2009/02/10





<番外編 その1>

新型インフル>警戒度6「世界的大流行」宣言…WHO

世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は11日夕(日本時間12
日未明)、新型インフルエンザの警戒度を現行の「フェーズ5」から、世界的大流行
パンデミック)を意味する「6」へ引き上げると発表した。
インフルエンザのパンデミック発生は、世界中で約100万人が死亡した1968年
の香港風邪以来41年ぶり。

◇41年ぶり「大流行」
チャン事務局長は会見で「感染の状況はフェーズ6の条件を満たしている」と話し
「今後の感染の拡大は避けられない」とした。
同日開いた専門家による緊急委員会や、前日までの各国との協議を総合的に判断して
フェーズ6を宣言した模様だ。

ただ、現段階ではウイルスは大きな変異を起こしておらず、特に治療の必要がない
程度の軽症患者が多い。
事務局長は「(新型インフルエンザは)重症度からみると世界的に中等度となって
いると言える」とし「国境封鎖や旅行・貿易の制限はしないよう」呼び掛けた。

現行規定に基づくフェーズ6引き上げの条件は、世界の複数地域で「地域社会レベル
の持続的感染が起きている」ことだ。
メキシコと米国に加え、日本や英国などで感染が拡大したうえ、これから冬に向かう
南半球のオーストラリアで感染が1200人以上と急拡大していることを重視したと
みられる。

WHOによると感染者は世界で2万7737人、死者は141人にのぼっている。

毎日新聞 20209.6.11 



<番外編 その2>
「太っている方が長生き」 厚労省研究班の5万人調査
厚生労働省の研究班(辻一郎東北大教授)が5万人を対象にした調査で、男女とも
やせている人よりも太っている人の方が、40歳からの平均余命が長いことがわか
った。
   
調査の対象者は宮城県内の40歳以上の住民約5万人で、12年間の生存状況と
医療費を追跡した。
その結果、太っている男性の平均余命は41.64年、女性は48.05年で、やせている
男性の34.54年、女性の41.79年をそれぞれ上回った。
http://www.excite.co.jp/News/society/20090611/JCast_43028.html
<コメント>
この記事からは太っている人、やせている人の定義がはっきりしません。
メタボ健診を目的とした特定健診を推進する厚労省のお膝元でこんな結果が出て
いたなんて。
「ちょいデブ、ちょいコレ(肥満傾向でコレスレロール値がやや高目)」がよい、
というのは以前から言われていたことで、別に目新しいことでもありません。

後期高齢者特定健診が今年度から始まりました。
栄養失調のチェックをしなければいけない年代の方にメタボ健診。
計測された腹囲の数字を見る度に、この国の医療制度はどうなっているんだろう
と思ってしまいます。



<番外編 その3>

新型インフル「大流行」 国内対策は現状維持 「第2波」把握へ注視


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これまでに感染者が確認された都道府県(写真:産経新聞
 
世界保健機関(WHO)が新型インフルエンザの警戒水準を「6」へ引き上げた。
世界的大流行が宣言されたことになるが、国内の対策は変わらない。
あくまでも海外の流行地域が広がったことを意味するだけで、国内の状況は
変わらないからだ。
ただ、引き上げのきっかけとなった南半球の流行は、秋にも来るといわれている
「第2波」の動向を探る上で重要な情報となるため、日本にとっても注視が必要
になる。
 

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20世紀に大流行した疾病

フェーズ引き上げでも国内対策が変わらない理由について、厚労省の担当者は
「国内対策は主にわが国の発生状況に応じて設定されており、WHOの宣言自体
が即座に影響するわけではない」と説明する。

その上で、「感染状況の調査にWHOの知見を生かすため、宣言の内容は十分に
吟味する必要がある」と強調する。
冬を迎える南半球ではこれからがインフルエンザの流行シーズンとなるからだ。

季節性と新型の流行割合や新型ウイルスの毒性の変化など、南半球での流行状況
はそのまま、日本の秋以降の「第2波」に反映される可能性が高い。
すでに流行が始まっている南半球の一部の国では、6割以上を新型が占めている
という情報もあり、厚労省は「季節性と新型のワクチンの製造割合を決める参考
にもなる」と注目している。

国内対策はひとまず現状維持のままだが、今後、国内の感染がさらに広がれば、
国内の警戒水準が「第3段階(蔓延(まんえん)期)」に引き上げられ、検疫
体制を弱めたり、抗ウイルス薬の予防投与を原則中止するなどの対応が取られる
ことになる。
産経新聞 6月12日7時58分配信


WHO、パンデミック宣言 新型インフル「フェーズ6」
■WHOのマーガレット・チャン事務局長は11日午後6時(日本時間12日
午前1時)過ぎに記者会見し、大流行を正式に宣言。
「感染の拡大を止めることはできない」と述べた。
中略
WHOは、今回の新型インフルの「重症度」は「中等度」であると評価した。
「軽度
」としなかったのは、「今回、死亡、重症化した人の大半は、30~50代
だったことなどを考慮に入れた」(チャン事務局長)という。

今回の新型を「2009インフルエンザ」と名付けたことも明らかにした。
朝日新聞 6月12日1時15分