ビール腹 - このはずく医者の「よろず備忘録」

＃ビール腹」って実在するのか？
中年男性を見ると、ベルトにお腹のお肉がドッシリのっている人も多いのですが、あれって本当にビールのせいなのでしょうか？
そうだとしたらビールの威力恐るべしということになります。

結論は、ビールを飲んでビール腹になるということはないということのようです。
これはビールファンにとっては朗報です。

アルコールのカロリーは１gあたり７kcal。
しかし、それは熱として発散されるので、基本的に体に溜まるものではありません。
もちろんお酒にはアルコール以外の成分も含まれてうます。
特に醸造酒にはそういった成分が含まれています。
その意味では体に溜まる、即ち、太る要素もあると言えますが、飲む絶対量からするとたいしたことではありません。

それなら、なぜビールは太るイメージがあるのでしょうか？

基本的にはアルコールと一緒に食べるものによって太ってしまうということです。
特にビールは、炭酸系なので胃を刺激して、食欲を増進させます。
しかも度数が低くてつい飲みすぎてしまって、おつまみなど食べ過ぎてしまいます。
だから、ビールは太るとか、ビールを飲むとビール腹になると言われるわけです。
確かにビールを飲んでいるとついつい食べ過ぎてしまいます。
ビールそのものでは太らないといっても、やはり飲みすぎると太るきっかけを作ってしまうのです。

さらに、歳をとると基礎代謝が減り、余分なカロリーが体内に残るので、太りやすくなるのは避けられないということになります。
さらに男性は、太るとお腹がぽっこり出てしまう人が多いのです。
肥満のタイプのなかでも、お腹まわりに肉がつく「りんご型」は男性に多く、腰から下に肉がつく「洋ナシ型」は女性に多いという現実があります。
それが「ビール腹は中年男性に多い」というイメージがついてしまった理由なのです。

＜参考および引用サイト＞
「ビール腹」って実在するのか？
http://www.excite.co.jp/News/bit/00091146120974.html

肥満とアルコール