サルコペニア肥満

サルコペニアとは、サルコが筋肉、ペニアが減少という意味で、サルコペニア肥満は、その筋肉の減少と肥満が合併した状態。

サルコペニア肥満
筑波大・久野譜也教授が2009年、その危険性を論文で発表。
高齢者が転倒しやすくなる原因に一つ。
最も多いのは70代で、男性で26%、女性で28%がサルコペニア肥満
内臓脂肪などを基準とするメタボリック症候群は、働く世代の男性に多いが、サルコペニア肥満は高齢の女性に多い。

■筋肉の量は、20代をピークに、40代以降は、年1パーセントの割合で減少していく。

サルコペニア肥満は、2つの項目でチェックできる。
①体格を表す指標「BMI」が25以上
②体重に占める骨格筋(体を動かすことのできる筋肉で、筋肉全体の40パーセントにあたる)の割合「筋肉率」が女性で22パーセント未満。男性で27,3パーセント未満。

両方を満たす場合はサルコペニア肥満に該当。


簡単に筋力の低下をチェックする方法
①片足立ちで靴下がはけるか
②いすに座り、片足で立てるか
③片足立ちで60秒キープできるか


■血糖値の上がりやすさ
健康な人に対し、肥満の人が13倍、サルコペニア肥満の人が19倍。

サルコペニア肥満の対策としては、
①ウォーキングやエアロビクスなどの有酸素運動
②筋トレ(最大筋力の40%くらい)
③食事
  筋肉を作るのに欠かせないBCAAが重要(特にロイシン;筋肉再生のスイッチを入れる)
  (BCAA;バリン、ロイシン、イソロイシンという3つの必須アミノ酸をまとめた呼び名)
  BCAAを豊富に含む食材
   まぐろやかつおなど赤身の魚、レバーなど赤身の肉、大豆製品、牛乳
  ビタミンB群(BCAAを効率良くとるために必要)
   ごま、きなこ、豚ヒレ肉、玄米
の3つの柱が大切

■下半身を鍛える3つの筋トレ(10回続けると少しきつく感じる程度)
①スクワット
   膝がつま先より前に出ないようにする(膝が前に出ると体重が半月版に掛かって半月版を損傷)
②もも上げ
③つま先立ち
  (具体的な方法は
   http://www1.nhk.or.jp/asaichi/2013/07/18/01.html
   を参照)
 約2分半ほどで終了
 週に3回から5回
 1ヶ月続けてやると効果がある
 何歳になっても効果が出る
 高血圧の方は、まとめてやらないで、何回かに分けてやる(まとめてやると血圧が上がる場合がある)
 膝や腰の痛い方はやらないように!


*早く歩ける人の方が長生きして、歩くのが遅くなっている人は早死にするという報告がある。




<引用および参考>
40代から要注意!あなたの知らないサルコペニア肥満
http://www1.nhk.or.jp/asaichi/2013/07/18/01.html




イメージ 1