こむら返り徹底研究

“こむら返り”とは、ふくらはぎがつってしまうこの症状。
寝ているときや激しい運動のあとに起きやすく、さらに気温が上がるこれからの季節になりがちな、水分不足によっても起こりやすいとされています。
また頻繁に起きるこむら返りには、深刻な病気が隠れているとも言われ、簡単に見過ごせません。

こむら返りが起きてしまったときの対処法
“こむら返り”とは、ふくらはぎの筋肉が、自分の意志とは関係なく収縮している状態のこと。
8割以上の人が、こむら返りを一度は経験したことがあるといいます。
こむら返りが起きたとき、“センサー”を働かせることが重要です。
そのセンサーは、足首と膝(ひざ)の腱(けん)の中にあります。
腱が張るとセンサーが働き、ふくらはぎの筋肉が収縮するのを抑えます。
しかし腱が緩むと、センサーが働かなくなり、こむら返りが起きやすくなってしまうのです。
そのため、こむら返りが起きたら、足首を曲げたり、膝を伸ばしたりして腱を張り、センサーを働かせることが大切です。
足首と膝の腱を張る動きでは、どちらを先に動かすかが重要です。
膝を先に伸ばすと、足首の腱がひっぱられて、腱を張ることが難しくなります。一方、足首の腱を先に張れば、膝を伸ばす、太ももの筋肉はとても強いので、足首が曲がっていても膝の腱を伸ばすことができ、足首と膝、両方の腱を働かせることが可能になります。

こむら返り3大要因 その1 冷え対策でツボ刺激!
こむら返りが起きやすい状態のチェックとしてオススメなのが、“飛揚(ひよう)”と“築賓(ちくひん)”というツボです。
飛揚は、ふくらはぎの外側中央あたりにあり、築賓は、ふくらはぎの内側の、膝とかかとの3分の1くらいの所にあります。
この2つを触って、こりこりとした硬さがある場合、ふくらはぎの血行が悪くなり、「冷え」がある可能性があります。
この2つに加えて“承山(しょうざん)”というふくらはぎ全体の血流をアップさせ疲労回復させるツボも刺激することがポイントです。
この3つをまとめて刺激するためには、ソファーを使った方法がお勧めです。
ソファーのひじ掛けのへりにこの3つのツボが来るようにして、脚をワイパーのように動かします。
すると、脚の重みをで、3つのツボがまとめて刺激されるので、とても効果的です。
ひじ掛け部分が硬くて痛い場合、下にタオルを敷くと力のかかり具合が調整できます。

こむら返り3大要因 その2 筋肉疲労は冷やして回復!
筋肉を使いすぎて疲労した場合にも、こむら返りは起きやすくなります。
その解消法を教えてく
多くの家庭にある“保冷剤”を使えば、簡単に筋肉の疲労がとれます。
保冷剤は、スポーツのあとや、長時間歩いて疲れがたまり、ふくらはぎの筋肉が温まっているときに使います。
保冷剤をこするように使うと、保冷剤が当たっているときは血管は冷えて収縮するのに対し、保冷剤が通過したところは温度が戻って温まり、血管は拡張します。
これが繰り返させることで、血管が拡張しやすくなり、その結果、血行が良くなって疲労回復を早めてくれるのです。

こむら返り3大要因 その3 脱水予防!
これからの季節に気になるのが“脱水症状”。
実は脱水症状のサインの一つとして、こむら返りがあります。
大切なのは、水分を摂取するタイミングと量、そして何を飲むかという3点です。
まず、運動するとき。
運動前の1時間~30分ほど前に250~300ミリリットル飲み、体内に水分を補っておきます。
そして、運動中は、1時間あたり500ミリリットル~1リットルを、15分~30分くらいの間隔で飲み、こまめに失った水分を補います。
そして、特に運動していなくても汗をかくこの季節は、日中、こまめに水分を摂ることが必要です。
寝る前は、250~300ミリリットル飲んでおくのがおススメです。
さらに、何を飲むかも重要です。
家にあるもので手軽に作れるおススメのドリンクがあります。
まず入れるのは、汗と共に流れ出てしまう“塩”、そして塩分の吸収を助ける“砂糖”も一緒に入れます。
糖分があると塩分を腸管から細胞の中に一緒に吸収する性質があり、腸管と細胞との濃度差により、水分がさらに吸収されやすくなります。
ドリンクの分量は水1リットルに対し、塩2グラム、砂糖は30~60グラム入れるとちょうどいいようです。

引用および参考サイト
スゴ技Q あの痛さにサヨウナラ こむら返り徹底研究
http://www1.nhk.or.jp/asaichi/2014/06/10/01.html

関連サイト
こむら返りが続く時
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/37552173.html