髪や爪にも効果 コラーゲン、そのとり方はNG
コラーゲンは肌のたるみだけではなく、髪や爪にも良いという研究が国内外で多く発表されている。しかし、せっかくコラーゲンを摂取していても、その効果を下げてしまう成分もある。
■サプリだけではだめ、コラーゲン豊富な食材と一緒に
「コラーゲン不足ならサプリをのめばいい、と思うかもしれないが、サプリだけではだめ。
アミノ酸バランスの良いたんぱく質も一緒にとることが肌のためには必要だ。
たんぱく質が不足すると、新しいコラーゲンの合成や古くなったコラーゲンの分解がうまくいかず、コラーゲンの生まれ変わりに悪影響を及ぼすからだ。
「コラーゲン不足ならサプリをのめばいい、と思うかもしれないが、サプリだけではだめ。
アミノ酸バランスの良いたんぱく質も一緒にとることが肌のためには必要だ。
たんぱく質が不足すると、新しいコラーゲンの合成や古くなったコラーゲンの分解がうまくいかず、コラーゲンの生まれ変わりに悪影響を及ぼすからだ。
コラーゲンというと、鶏の皮など特定の食材にだけ含まれていると思いがちだが、豚こま切れ肉やサケ、ウナギなど身近な肉や魚にも含まれる。
つまり、これらの食材をとっていれば、たんぱく質とコラーゲンの両方がとれるというわけだ。
より効率よくコラーゲンをとるには、調理の後に冷めると身がぷるっと固まる、肉のすじや軟骨のほか、赤身の多い硬い肉、皮が厚い魚には比較的コラーゲンが多い。
つまり、これらの食材をとっていれば、たんぱく質とコラーゲンの両方がとれるというわけだ。
より効率よくコラーゲンをとるには、調理の後に冷めると身がぷるっと固まる、肉のすじや軟骨のほか、赤身の多い硬い肉、皮が厚い魚には比較的コラーゲンが多い。
肌への効果を期待するには、ヒト試験で論文報告されている1日5~10gを目安にとるといい。
20~50代の日本人女性の食事からのコラーゲン摂取量は1日1.9g。
足りない分はサプリで補給するのも手だ。
20~50代の日本人女性の食事からのコラーゲン摂取量は1日1.9g。
足りない分はサプリで補給するのも手だ。
逆に、せっかくコラーゲンを摂取していても、その効果を下げてしまう成分もあるので気をつけよう。
揚げ物などの高脂肪食をとり過ぎると、善玉ホルモンのアディポネクチンが減少して、コラーゲンやヒアルロン酸の合成を低下させる。
さらに、糖分のとり過ぎで血中に高血糖の状態が続くと、コラーゲンが糖化という異常たんぱく質に変化してしまう。
揚げ物などの高脂肪食をとり過ぎると、善玉ホルモンのアディポネクチンが減少して、コラーゲンやヒアルロン酸の合成を低下させる。
さらに、糖分のとり過ぎで血中に高血糖の状態が続くと、コラーゲンが糖化という異常たんぱく質に変化してしまう。
コラーゲン中のアルギニンが糖化されると、そこに結合するはずの線維芽細胞が結合できなくなり、張力が保てず肌のハリがなくなる。
線維芽細胞も弱ってしまう。
線維芽細胞も弱ってしまう。
■一緒にとってパワーアップ髪や爪、骨の健康にも役立つ
コラーゲンをとる際にはコラーゲンの合成に必要なビタミンCも一緒にとろう。
体内でコラーゲンが安定して維持されるために欠かせない。
紫外線によるコラーゲンの損傷の予防にも役立ちそうだ。
コラーゲンをとる際にはコラーゲンの合成に必要なビタミンCも一緒にとろう。
体内でコラーゲンが安定して維持されるために欠かせない。
紫外線によるコラーゲンの損傷の予防にも役立ちそうだ。
また、肌の真皮でコラーゲンの構造を支える働きをするエラスチンを、コラーゲンと一緒にとると美肌効果がアップする。
細胞での実験だが、コラーゲンと同時に存在すると、線維芽細胞1個当たりのヒアルロン酸産生量が増える。
細胞での実験だが、コラーゲンと同時に存在すると、線維芽細胞1個当たりのヒアルロン酸産生量が増える。
肌のたるみに効く以外にも、コラーゲンをとり続けると爪や髪にも良いという研究が国内外で多数報告されている。
2カ月ほど続けてとると効果があるようだ。
2カ月ほど続けてとると効果があるようだ。
■コラーゲンだけではだめ、良質のたんぱく質も必要
コラーゲンには、体内で作れない必須アミノ酸のトリプトファンが含まれず、たんぱく質として再合成されない。
肌たるみには有効だが、美肌のためには魚や卵など食事でたんぱく質をとろう。
コラーゲンには、体内で作れない必須アミノ酸のトリプトファンが含まれず、たんぱく質として再合成されない。
肌たるみには有効だが、美肌のためには魚や卵など食事でたんぱく質をとろう。
■コラーゲンをとるとほかにもこんな良いことがある
爪が丈夫になる
老化などによって爪の表面がもろくなった状態を改善する。
1957年に海外で研究された(爪に問題のある患者82人が1日7gのゼラチンを3カ月摂取)。
爪が丈夫になる
老化などによって爪の表面がもろくなった状態を改善する。
1957年に海外で研究された(爪に問題のある患者82人が1日7gのゼラチンを3カ月摂取)。
骨が丈夫になる
骨密度を上げて骨を強くし、関節炎などの痛みを軽減する。
骨の内部にある骨芽細胞はコラーゲンなどのたんぱく質を分泌して網目の構造を作り、強度を保っている。
軟骨に比較的多いヒアルロン酸も増える。
骨密度を上げて骨を強くし、関節炎などの痛みを軽減する。
骨の内部にある骨芽細胞はコラーゲンなどのたんぱく質を分泌して網目の構造を作り、強度を保っている。
軟骨に比較的多いヒアルロン酸も増える。
傷が治りやすくなる
傷を治す仕組みは、線維芽細胞が炎症を起こした傷に集まり、コラーゲンの合成を活発にさせて傷を修復する。
コラーゲンをとっていると、線維芽細胞が増え、傷を治りやすくする。
手荒れにもいい。
傷を治す仕組みは、線維芽細胞が炎症を起こした傷に集まり、コラーゲンの合成を活発にさせて傷を修復する。
コラーゲンをとっていると、線維芽細胞が増え、傷を治りやすくする。
手荒れにもいい。
私的コメント;
女性にとっていいことづくめの記事で、すぐにでもつい飛びついてしまいそうです。
しかし、記事の中に「コラーゲンには、体内で作れない必須アミノ酸のトリプトファンが含まれず、たんぱく質として再合成されない」と書かれているのが気になります。
良質のたんぱく質を一緒にとればはたして再合成されるのでしょうか。
そのことについては言及されていません。
食事から摂ったコラーゲンは、消化の過程で酵素によって切られ、体温で3本らせん構造がほどかれ、ゼラチンを経てコラーゲンペプチドに変化して吸収されます。
サプリはこの状態にして吸収を高めたものです。
「ゼラチンを経て」ということならグミを食べればいいという話になってしまいます。
実際「グミにはコラーゲンがいっぱい」と謳う果汁グミもあるようです。
女性にとっていいことづくめの記事で、すぐにでもつい飛びついてしまいそうです。
しかし、記事の中に「コラーゲンには、体内で作れない必須アミノ酸のトリプトファンが含まれず、たんぱく質として再合成されない」と書かれているのが気になります。
良質のたんぱく質を一緒にとればはたして再合成されるのでしょうか。
そのことについては言及されていません。
食事から摂ったコラーゲンは、消化の過程で酵素によって切られ、体温で3本らせん構造がほどかれ、ゼラチンを経てコラーゲンペプチドに変化して吸収されます。
サプリはこの状態にして吸収を高めたものです。
「ゼラチンを経て」ということならグミを食べればいいという話になってしまいます。
実際「グミにはコラーゲンがいっぱい」と謳う果汁グミもあるようです。
また、この記事では「骨が丈夫になる」という効能が書かれています。
最近、骨粗鬆症の治療においても骨量だけでなく骨質(コラーゲン)が重要であるということでビタミンKの必要性がクローズアップされ、実際に薬剤も出されています。
(ビタミンKは納豆に多く含まれています)
つまり、材料としてのコラーゲンを経口摂取するという考え方ではなく、体内でコラーゲンを合成させるという考えです。
もちろん、骨粗鬆症関連の学会ではコラーゲンの摂取は推奨していません。
最近、骨粗鬆症の治療においても骨量だけでなく骨質(コラーゲン)が重要であるということでビタミンKの必要性がクローズアップされ、実際に薬剤も出されています。
(ビタミンKは納豆に多く含まれています)
つまり、材料としてのコラーゲンを経口摂取するという考え方ではなく、体内でコラーゲンを合成させるという考えです。
もちろん、骨粗鬆症関連の学会ではコラーゲンの摂取は推奨していません。
関連サイト
徹底検証!コラーゲンには効果があるのか、無いのか総決着!
http://hadalove.jp/collagen-effect-5470
(コラーゲンの経口摂取にやや肯定的な内容となっています)
徹底検証!コラーゲンには効果があるのか、無いのか総決着!
http://hadalove.jp/collagen-effect-5470
(コラーゲンの経口摂取にやや肯定的な内容となっています)