ラジオ体操

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若い頃はラジオ体操なんてタルイと思っていました。
しかし年をとった最近では結構な運動量であることを実感します。

軽い負荷、毎日続け健康に

ラジオ体操が始まって今年で80年。
全国ラジオ体操連盟によると、詳しい人数は分からないが、毎朝、推計
で約1200万人が楽しんでいるという。
大阪城公園大阪市中央区)の天守閣前では毎朝6時半の放送が近づくと、
どこからか数百人が集まってくる。
なぜここまで愛されているのか。
    
   ■ □ ■
 
ラジオ体操の効果はどれほどか。
大阪市立大の都市健康・スポーツ研究センターの宮側敏明教授の研究室で、
測定してもらった。
どこの筋肉をよく使うのか調べるために、記者の肩、背中、太もも、ふくら
はぎの4カ所に電極を張り付けた。
特殊なマスクをつけ、呼気中の二酸化炭素量と酸素量を測り、消費カロリー
も調べた。
 
まず、安静にした状態で5分間計測。
緊張からか、すでに呼吸が荒い。
1分ほど間をあけて「第一(3分20秒)」を開始。
人に囲まれ、見つめられながら一人で体操するのは、少し恥ずかしい。
落ち着いた後、再び5分間の安静、続けて「第二(3分11秒)」も測る。

消費カロリーは第一が、12.54キロカロリー、第二が16.66
カロリー。
それぞれピーナツ2つ分と3つ分に相当する。
第一は分速約50メートルでぶらぶら歩き、第二は分速約80メートル。
早歩きの運動強度だ。
第二の方が高いのは跳躍する運動が多いためらしい。
 
第一、第二ともに、いずれも肩の筋肉が最も使われていた(図参照)。
次いでふくらはぎ、太もも。
宮側教授は「腕を横や上に振る運動が多いから、肩がよく動く。肩こりに
効く。
消費カロリーは少ないが、全身運動と言える」と話す。
 
ラジオ体操は負荷が軽いため、けがをしにくい。
体を横に倒す運動は、平衡感覚を養う。
力を入れていきむ運動ではないので高血圧の人にも安心だ。
朝に運動して体温を上げることは、免疫力を高めることにつながる。
さらに「毎日同じ体操をすることで、自分の健康をチェックすることに
役立っているかもしれない」という。

   ■ □ ■

大阪城公園には、早朝5時過ぎから人が集まり始める。
大阪城ラジオ体操連盟の一団だ。
昭和45年ごろから毎朝欠かさず放送に合わせてラジオ体操をしている
という。
会長の木村光延さん(82)は「ラジオ体操は宝」と言う。
季節を問わず、曜日を問わず続けてきた。
 
ラジオ体操が始まったのは1928(昭和3)年11月。
今のラジオ体操は1951(昭和26)年に再開された、戦後生まれの
3代目になる。
 
「ラジオ体操の誕生」(青弓社ライブラリー)を書いた関西大社会学部の
黒田勇教授(放送文化論)は「跳躍する、上に伸びるという動きが、高度
成長期の日本にぴったり合ったのではないか」と戦後とラジオ体操のかか
わりについて解説する。
 
ラジオ体操をするから健康なのか、健康だからラジオ体操ができるのか。
同連盟の指導員らは「その両方」と口をそろえる。
木村さんは「友人に会って話をする。笑顔になって健康になる。健康で
ある間はラジオ体操をやる」と笑った。
            
出典 朝日新聞・2008.6.1
版権 朝日新聞社


参考サイトでみるとラジオ体操の奥の深さを実感することができます。

<診察椅子> モンスター患者
ある日のある新聞に出たある県の病院の実態。
ある県の病院で7割の病院が、患者側から暴言・暴力を受けたという記事
が出ていました。
医療現場で暴言・暴力を振るう患者を「モンスター患者」と呼ぶそうです。
一番多いのは受付窓口ということで医療事務が一番被害を受けています。
こんなところにも医療崩壊が起こってきているのです。

当院ではそんなことはありません、といいたいところですが毎日のように
受付は大なり小なりつらい思いをしているのです。
大病院ならこんなことは言わないだろうなあ、という暴言を口にしたり
します。
最近の患者さんはとても忙しいらしく待つのが大嫌いです。
開業して随分なりますが、子供だけでなく大人も切れやすくなっているよう
です。
丁寧な診察と待ち時間を少なくするということの両立は、予約制をとって
いても完全には解決できないことがあることぐらいは理解して欲しいもの
です。
電車の時刻表とは違うのですから。

診察室と受付での態度の違いぶりに受付の医療事務員はショックを受けて
います。

医療の基本はいうまでもなく医療提供側と受療側の信頼関係です。
昔は(今もですが)医療提供側の問題点が指摘されてきました。
しかし最近は受療側の「消費者」としての意識が高まって来ているのか、
余りにも「客然」とした方が目立って来ています。
まったくもって残念です。

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