ウオーキングでメタボ解消

週7000歩増でメタボ解消

世の中こぞってメタボリックシンドローム内臓脂肪症候群)対策。
医師で、日本ウオーキング協会副会長の泉嗣彦さんはこう話す。
「メタボは薬では治らない。医者でなく、自分自身で治す病気なんですよ」

泉さんはここ10年、バランスの悪い食生活や運動不足が原因の「生活習慣病
の改善にウオ-キングを勧めている。
メタボ対策は「食べ過ぎない」「運動する」の両立が大切だ。
 
ふだん運動する習慣のない人たちやスポーツは無理な高齢者にとっては「筋肉
を適度に動かすウオーキングが一番」と、泉さんは提唱する。
メタボは歩行不足症候群。
泉さん自身が30、40キロ歩くウオーカーで「こんなに楽しいことはない」
と検診や研究に生かしてきた。
1日8千~1万歩ぐらい歩くのが望ましい、とされる。
普通、歩幅は身長マイナス1メートル程度。
170センチなら1万歩で7キロという計算になる。1日2千歩を歩き最高
血圧が140だった人が、約2倍の4千歩で132,1万歩で129に下がった
・・・こんな医学データもある

ただ、最初から1万歩を歩こうなどと気張らなくていい。
ウオーキングがその昔「歩け歩け運動」と言われていたころは、みんな頑張って
歩いていた。
しかし、泉さんは「日常生活の中で、今より1日プラス1千歩を目標に。1カ月
歩くと身体が軽くなり、血圧などの検査値もよくなります。1週間で計7千歩増
えればメタボは治りますよ」と話す。

内臓脂肪を減らすのは、減量するのと同じことだ。
だが、「単に食事のカロリーを減らすのとは違う。体重が減らなくても歩くから
治っている人もいる」とも泉さんはいう。
 
まずはひと駅分歩くなど、ちょっとエ夫をしてみよう。
歩数計をつけ、体重の変化を日記などに記しておくことも楽しみになるはず。

歩くことでメタボが解消され、健康壷を取り戻すことができれば、ジョギング
など本格的なスポーツに取り組むこともできる。
運動不足を解消するきっかけは、ウオーキングだ。
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出典 朝日新聞・朝刊 2008.11.16
版権 朝日新聞社

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