＃＃不眠で生活習慣病も
不眠が続くと体によくない。
うつ病との関連性はよく知られているが、最近の研究で睡眠時間が短かったり眠りが浅かったりすると、高血圧や糖尿病、がんなどの生活習慣病にかかりやすいことがわかってきた。
不眠が続くと体によくない。
うつ病との関連性はよく知られているが、最近の研究で睡眠時間が短かったり眠りが浅かったりすると、高血圧や糖尿病、がんなどの生活習慣病にかかりやすいことがわかってきた。
＃＃がんﾘｽｸ6倍」調査で判明
昨年の2009年6月、福島県郡山市で開催された日本睡眠学会で、東京女子医科大学などの研究グループが睡眠と病気に関する研究結果を発表した。
2000年から北海道のある地域で40～80歳代の男女約200人を対象に追跡調査した。
「よく眠れる」か「眠れない」を選択してもらい、4年後の死亡率を調べたところ、不眠の生存率は約85%と眠れる人よりも約10ポイント低かった。
死因は脳梗塞が最も多く、心筋梗塞が続いた。統計学的に処理すると病気などで死亡するリスクは3倍になった。
同地域で約420人を5年間追跡調査した別の研究は、不眠の人は約6倍がんにかかりやすかった。
がんの種類は膵臓がんと大腸がんが多かった。
昨年の2009年6月、福島県郡山市で開催された日本睡眠学会で、東京女子医科大学などの研究グループが睡眠と病気に関する研究結果を発表した。
2000年から北海道のある地域で40～80歳代の男女約200人を対象に追跡調査した。
「よく眠れる」か「眠れない」を選択してもらい、4年後の死亡率を調べたところ、不眠の生存率は約85%と眠れる人よりも約10ポイント低かった。
死因は脳梗塞が最も多く、心筋梗塞が続いた。統計学的に処理すると病気などで死亡するリスクは3倍になった。
同地域で約420人を5年間追跡調査した別の研究は、不眠の人は約6倍がんにかかりやすかった。
がんの種類は膵臓がんと大腸がんが多かった。
【血圧下げると効果】
米国などの研究からは、睡眠時間が短いと糖尿病や肥満になりやすいこともわかっている。
健康な人の睡眠時間を約4時間減らしたところ、血中の糖分濃度が調節しにくくなり、食欲増進物質も分泌されやすくなったという。
不眠とこうした生活習慣病との因果関係はきちんと解明されていない。高血圧症の患者を降圧剤で治療して血圧の患者を降圧剤で治療して血圧を下げると、睡眠時間はほとんど変わらなくても睡眠の質よくなったという研究結果もあるが、その理由はよく分からないのが実情だ。
米国などの研究からは、睡眠時間が短いと糖尿病や肥満になりやすいこともわかっている。
健康な人の睡眠時間を約4時間減らしたところ、血中の糖分濃度が調節しにくくなり、食欲増進物質も分泌されやすくなったという。
不眠とこうした生活習慣病との因果関係はきちんと解明されていない。高血圧症の患者を降圧剤で治療して血圧の患者を降圧剤で治療して血圧を下げると、睡眠時間はほとんど変わらなくても睡眠の質よくなったという研究結果もあるが、その理由はよく分からないのが実情だ。
【質の良い睡眠心がけて】
研究グループを率いる東京女子医科大学病院東医療センターの大塚院長は「病気にかかりにくくするためには、質の良い睡眠が必要」と説明する。
眠りの途中で目を覚まさずに一定の深さがあるのが質のよい睡眠とされる。
いびきの有無や朝起きるまでに目覚めた回数、起床時や日中の疲労感をもとに判断する。
入院して睡眠中の心拍数の変化を計測すれば、睡眠の指標になる副交感神経の働きから客観的に評価することも可能だ。
研究グループを率いる東京女子医科大学病院東医療センターの大塚院長は「病気にかかりにくくするためには、質の良い睡眠が必要」と説明する。
眠りの途中で目を覚まさずに一定の深さがあるのが質のよい睡眠とされる。
いびきの有無や朝起きるまでに目覚めた回数、起床時や日中の疲労感をもとに判断する。
入院して睡眠中の心拍数の変化を計測すれば、睡眠の指標になる副交感神経の働きから客観的に評価することも可能だ。
【同じ時刻に起床、就寝前にリラックス】
では質のよい睡眠をとるにはどうすればよいのだろう？
まずは生活のﾘｽﾞﾑを整えること。
「必ずしも早く寝る必要はない。毎朝同じ時刻に起きるようにする。起きてから14時間以上たって寝るようにするのがよい」と大塚院長は説明する。
快眠には寝付きをよくすることも大切だ。
寝付きが5分伸びると不眠になりやすさが7倍になるといった調査結果もあるからだ。
昼間、屋外で精力的に体を動かして疲れさすと、太陽光のおかげで夜眠るのに必要な「睡眠ホルモン」ができやすくなり、寝付きがよくなるといわれている。
いくら仕事などで忙しいといっても、1日に一定の睡眠時間を確保することは欠かせない。
代々木睡眠クリニック（東京・渋谷）の井上院長は「短時間で質の良い睡眠を得るというのは幻想。科学的な根拠はない」と言い切る。
個人差はあるが1日6～7時間は眠るようにしたい。
脳が眠っているかどうかで区別する「レム睡眠」「ノンレム睡眠」の周期から、90分単位で眠るとよいという考え方もあるようだが、「目覚めはよくなるかもしれないが、睡眠の質は変わらない」。
では質のよい睡眠をとるにはどうすればよいのだろう？
まずは生活のﾘｽﾞﾑを整えること。
「必ずしも早く寝る必要はない。毎朝同じ時刻に起きるようにする。起きてから14時間以上たって寝るようにするのがよい」と大塚院長は説明する。
快眠には寝付きをよくすることも大切だ。
寝付きが5分伸びると不眠になりやすさが7倍になるといった調査結果もあるからだ。
昼間、屋外で精力的に体を動かして疲れさすと、太陽光のおかげで夜眠るのに必要な「睡眠ホルモン」ができやすくなり、寝付きがよくなるといわれている。
いくら仕事などで忙しいといっても、1日に一定の睡眠時間を確保することは欠かせない。
代々木睡眠クリニック（東京・渋谷）の井上院長は「短時間で質の良い睡眠を得るというのは幻想。科学的な根拠はない」と言い切る。
個人差はあるが1日6～7時間は眠るようにしたい。
脳が眠っているかどうかで区別する「レム睡眠」「ノンレム睡眠」の周期から、90分単位で眠るとよいという考え方もあるようだが、「目覚めはよくなるかもしれないが、睡眠の質は変わらない」。
【寝酒は絶対ﾀﾞﾒ】
寝付きの悪い人が、就寝前に読書や音楽鑑賞、ｱﾛﾏをたくなどして、リラックスするとよいだろう。
ただ「眠るためにお酒を飲むのは絶対にやめてほしい」と井上院長。
アルコールを飲むと眠りやすい状態にはなるが、睡眠の途中で目覚めやすくなるためだ。
生活習慣の見直しや就寝前にリラックスした状態をつくってもなかなか眠れない場合は、不眠症の公算が大きい。
むずむず脚症候群や睡眠時無呼吸症候群などの病気が隠れていることもある。
京都大学の陳教授は「不眠をひとくくりとして対処するのはよくない」と指摘する。
日常生活に支障が出る人は睡眠薬を飲むなどの治療も必要になる。不眠が長引くようなら、睡眠外来などの専門医に一度相談してみるのがよいだろう。
寝付きの悪い人が、就寝前に読書や音楽鑑賞、ｱﾛﾏをたくなどして、リラックスするとよいだろう。
ただ「眠るためにお酒を飲むのは絶対にやめてほしい」と井上院長。
アルコールを飲むと眠りやすい状態にはなるが、睡眠の途中で目覚めやすくなるためだ。
生活習慣の見直しや就寝前にリラックスした状態をつくってもなかなか眠れない場合は、不眠症の公算が大きい。
むずむず脚症候群や睡眠時無呼吸症候群などの病気が隠れていることもある。
京都大学の陳教授は「不眠をひとくくりとして対処するのはよくない」と指摘する。
日常生活に支障が出る人は睡眠薬を飲むなどの治療も必要になる。不眠が長引くようなら、睡眠外来などの専門医に一度相談してみるのがよいだろう。
＜「生活習慣病と不眠」 関連サイト＞
生活習慣病と眠りの深い関係
http://www.white-family.or.jp/healthy-island/htm/repoto/repo-to340.htm
生活習慣病と眠りの深い関係
http://www.white-family.or.jp/healthy-island/htm/repoto/repo-to340.htm
＜不眠と体内時計＞
体内時計のしくみ
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&source=hp&q=体内時計+睡眠&lr=&aq=4&oq=体内時計%E3%80%80
体内時計のしくみ
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&source=hp&q=体内時計+睡眠&lr=&aq=4&oq=体内時計%E3%80%80
読んでいただいて有難うございます。
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