体を動かす癖をつける

体を動かす癖をつける ちょっと不便、ちょうどいい

健康のために運動をした方がいいのはわかってる、でも時間がない、続かない。
こんな悩みは多くの人に共通するところ。
このことに対して専門家は「NEAT(ニート)を増やしましょう」と話す。

NEATとは、普段の生活で体を動かすことで消費する熱量を指す。
英語の「Non-Excercise Activity Thermogenesis」の頭文字を並べた語句で、日本語訳は「非運動性熱産生」。
立ったり歩いたり、物を持ち上げたり、何げなく体を動かして消費するエネルギーのことをいう。

たとえずっと寝ていたとしても、体は体温を保ったり、呼吸をしたりと、生命を維持するために最低限のエネルギーを必要とする。
これは基礎代謝量で、1日に体が使うエネルギーの55~65%を占める。
ほかに食べ物を食べて消化し、吸収・代謝するためのエネルギー(食事誘発性熱産生)も必要だ。

残りの25~35%が身体活動で消費する分で、運動によるものと、生活活動によるもの(NEAT)の二つに分けられる。
本人の努力で消費を増やせるのは身体活動だけ。
運動が難しいなら、NEATを意識して日常生活に組み込むとよい。

そのコツは「ちょっと不便がちょうどいい」という発想。
基本は立つ、歩く、階段昇降。電話やテレビ視聴など、座ってやっていたことを立って行う。
ティッシュやリモコン、携帯電話などは遠くに置いて、必要な時には歩いて取りに行く。
私的コメント
家が広くなくては無理。

エネルギー消費が大きいのは階段を上がること。
職場では、1階離れたトイレへ階段で行き来する。
駅の階段は必ず使う。
どんな細かいことでもいい。
1日の行動を振り返り、今までと違う何か出来そうなことをやってみる。
貧乏揺すりだって、やらないよりはいい。
私的コメント
癖になっても困ります。

要はじっとしていないで、こまめに動くこと。
三日坊主になっても構わない。
次の日にまたやってみればいい。
小さな動きの積み重ねなので、即やせられるほどではない。
だが、「健康寿命を延ばすためにはとても大事」だ。
私的コメント'
一時期、私は診察室で高齢の患者さんに、「生きて生活すること自体がリハビリになります」と言っていました。
大抵はキョトンとされたので最近は言わなくなりました。