静的ストレッチ

静的ストレッチ ジワジワ伸ばし、筋力の衰えを防ぐ

中高年、特に普段あまり運動をしていない人は、より安全な「静的ストレッチ」から始めるとよい。

ストレッチは正式にはストレッチングといい、「筋肉を伸長させること」を意味する。
筋肉に必要な、しなやかに伸び縮みできる「いい弾力体」をつくるのが目的。
反動をつけて行うのが「動的ストレッチ」で、ジワジワ伸ばすのが「静的ストレッチ」だ。
 
代表的なのは太ももの前後や肩周りなどのストレッチ。
伸ばしたい筋肉をきちんと伸ばせているか、意識して行うのが
重要だ。
行うタイミングは、ラジオ体操など少し体を動かしてから。寝起きなど「筋肉が固まっている状態」で無理に伸ばそうとすると、傷めやすい。
食後も、最低30分は避けたほうがいいそうだ。
  
つらいのはダメ。
ストレッチですっきり、良い気分になることが大切。
長続きにもつながる。
風呂上がりの後は、リラックス効果も得られやすい。
25歳の筋肉の状態を100%とすると、60代は60~70%。
 
量も筋力も、柔軟性も若いときより落ちている。
しかし、続けることで、筋力の衰えを抑制し、良い機能を維持できることが期待できる。
ストレッチはI回10~30秒。
1日30分程度、週2~3日を目指したい。
 
高齢者のウォーキング教室で「朝歩いた後は眠くて家事ができない」 「次の日、足が重くてだるい」という声をよく聞く。
そのため、足の疲労回復につながる、「歩いた後の太ももやふくらはぎのストレッチ」を勧めている。
「痛気持ちいい」ぐらいの加減がちょうどよく、「痛い!」は無理をしているのでよくない。
 
朝ドラを見ながら肩周り、買い物から帰ったら太ももの前後など、生活の中に取り入れてもいい。
洗履物を干すときに肩が楽になったなど、生活動作でも効果を実感できる。

主なストレッチ
・太ももの前側
手でつま先を持つ。
手が届かないときは、輪にしたタオルを足首にかけて引っ張る

・お尻と太ももの後側
ひざの後ろで手を組んで胸に引き寄せる

・肩の周り
腕を肩の位置でまっすぐ伸ばして、反対側の手で押さえてゆっくり手前に引き寄せる

ストレッチのタイミング
・風呂上がりなど体が温まっているとき。ゆっくり、ジワジワ伸ばし、反動はつけない。
・寒くて体が冷え切っているとき
・食後すぐや、医師に運動を止められているとき

参考・引用 
朝日新聞 2017.4.23



関連サイト
動的ストレッチと静的ストレッチの違いとは? 健康維持のために知っておきたい知識
http://www.boxing-championne.com/blog/?p=116
・動的ストレッチの目的は、筋肉をほぐし、可動域を広げることだ。
しかし、静的ストレッチの目的は、筋肉に蓄積した老廃物を排出することにある。
・そもそも、静的ストレッチは、可動域ギリギリまで体を数十秒間伸ばす方法だ。
可動域ギリギリまで伸ばすことで、老廃物を排出する流れができる。
そのため、静的ストレッチは運動後にするのが効果的なのだ。
静的ストレッチは、体を伸ばしたまま姿勢を20秒間維持するところがポイントになる。
・静的ストレッチは、柔軟性の維持にも効果がある。
ずっと柔軟性を維持したい人は、静的ストレッチを毎日続けると良い。
心にもリラックス効果が生まれる。

クールダウンに最適な静的ストレッチで疲労軽減&筋発達促進
https://stretchpole-blog.com/stretches-after-muscle-workout-7575

効果抜群の静的ストレッチメニュー10選とやり方!筋トレ後のストレッチで筋トレの質を上げる方法
https://kintore-fitness-diet.com/1400/
・静的ストレッチの主なメリットは以下の3つ。
1 安全性が高い。
2 筋肉を心地よく伸ばせる。
3 体の可動域を広げる。

下半身のストレッチ方法 18選
https://kintorecamp.com/lower-body-stretches/
(ストレッチの仕方が具体的に紹介されている)

運動後の静的ストレッチまとめ【基本編】
http://arunners.org/static-stretch/

エビデンスからみる静的ストレッチの効果(デメリット)
http://sgmbibouroku.net/archives/2699

スタティックストレッチ(静的ストレッチ)の方法と効果、実施タイミングについて
https://www.kintore.tv/static-stretch/

なぜ運動前の静的ストレッチは逆効果なのか?
http://www.sc-runner.com/2014/05/static-stretching-harmful-do-dynamic-stretching.html