ラジオ体操

体にやさしく、効果的なラジオ体操のコツ

広く高齢者にまでおなじみのラジオ体操。
効果が科学的に検証されている。
 
中高年には、若さを保ったり地域交流が活発になったりと、幅広く良い影響が分かってきた。
要するに全世代に効果がある。
ある調査で、週5回以上のラジオ体操を3年以上続ける全国の55歳以上の男女543人について、血圧などを測定、生活習慣などをアンケートした。
 
それによると男女や年代で分けた全てのグループで、実年齢より血管年齢が約25~5歳若く、骨密度も約23~8%良かった。
柔軟性や筋力も高かったという。
また、規則的な生活につながったと答える人も多く、様々な世代とふれ合えるなどと生活の満足度も高まったという。
 
ただし、65歳以上はひざに注意が必要だ。
現在のラジオ体操は平均寿命が60歳代の時に始まったため、両足での跳躍が入るなど、高齢で表れやすいひざの問題への意識が小さかった。
ラジオ体操は高齢者に悪いわけではなく、それだけで十分だとするのはよくない。
畳から椅子への生活の変化で少なくなった下半身の運動を補い、一緒に足の筋力を鍛えるのが必要だ。
足を鍛えるには、ひざの下に枕などを入れ、8割ほどの力で足を伸ばすトレーニングを勧める。
ラジオ体操は自ら調整できる。
体調に合わせ、ゆっくりやる、回数を減らす、一部をやらないというのも有効だす。
高齢者にも優しい「みんなの体操」を選ぶのも良いという。
 
その上で効果を高めるには、指導者がいる会場に行くのが早道だ。動きに込められた目的を知れば、より良い体操ができる。
地域の体操会に参加してみてはどうだろうか。

住民の自主的な体操会は、全国ラジオ体操連盟のホームページで検索できる。


ラジオ体操の効果と弱点
効果
 血行の促進
 精神的な健やかさ
 柔軟性の向上
 好ましい生活習慣
        など
弱点 
下半身の筋力アップにつながりにくい

参考・引用
朝日新聞 2016.6.18



<関連サイト>
全国ラジオ体操実施会場 かんたん検索
http://www.rajio-taiso.jp/kaijou/


ラジオ体操第一・実演
https://www.youtube.com/watch?v=_YZZfaMGEOU

医師が警告!ラジオ体操は「膝」と「腰」を痛めます
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52028