食塩おいしく控えよう かしこく減塩
食事は心身を支える生活の基本。長く健康に過ごすためにはどのようなことに気をつければいいのだろうか。
■高血圧を引き起こす要因に
脳卒中や心臓病といった循環器疾患の原因の一つは高血圧だ。
そして、高血圧を引き起こす要因として深く関わっているのが食塩摂取量。
血圧は加齢によって上がることが多いが、食塩摂取量が多いほどこの上がり方が強くなる。
例えば、国際共同研究の統計では、毎日12グラムの食塩を摂取していた人は、10年間の収縮期血圧(上の血圧)の上昇が6mmHgだった。
一方、毎日6グラムだった人は、10年間に上がる血圧は3mmHg。
1年や2年ではそこまで違わないが、長い目で見ると大きな影響が表れる。
諸外国との比較でみても、日本人の摂取量は多く、英国と比べ、男女とも1日3グラムほど違うというデータもある。
日本人の食生活には、しょうゆやみそといった調味料が多く使われるためだと言われているが、実は外食や加工品からの摂取量も大きな割合を占めることが分かっている。
「減塩=おいしくない」というイメージがあるためか、なかなか気持ちが乗らない人もいるようだ。
しかし、「しお味」以外にもいろいろな味がある。
まずはうす味を楽しむことから心がけてみよう。
食塩摂取は胃がんの発症とも関係している。
「病気になってから」ではなく、「今」始めてほしいのが減塩だ。
「節塩」で量調整 今の頑張り、将来に直結
実際、日本人の成人の食塩摂取量はどの程度なのか。
厚生労働省の2013年の国民健康・栄養調査では、食べたものを記録してもらう方式で男性が1日11・1グラム、女性が9・4グラム。
一方、ある研究で尿の成分をもとに推計すると、男性が14・0グラム、女性が11・8グラムだった。
この数字は、より実態に近いといえる。
これは、明らかにとりすぎだ。
最近、提唱されているのは減塩ならぬ「節塩」。
一生で健康的に食べられる量は決まっており、今好きなだけとって将来我慢するか、少しずつ楽しむか考えよう、というものだ。
健康的に食べられる量としては、世界保健機関(WHO)が1日5グラム未満を推奨。
だが、日本人の摂取状況からみると達成は難しい。
より実態に合わせ、国の食事摂取基準(15年)では男性8・0グラム未満、女性7・0グラム未満が目標。
「今の頑張りが将来の健康につながる。
時間軸で考えたい。
実際、日本人の成人の食塩摂取量はどの程度なのか。
厚生労働省の2013年の国民健康・栄養調査では、食べたものを記録してもらう方式で男性が1日11・1グラム、女性が9・4グラム。
一方、ある研究で尿の成分をもとに推計すると、男性が14・0グラム、女性が11・8グラムだった。
この数字は、より実態に近いといえる。
これは、明らかにとりすぎだ。
最近、提唱されているのは減塩ならぬ「節塩」。
一生で健康的に食べられる量は決まっており、今好きなだけとって将来我慢するか、少しずつ楽しむか考えよう、というものだ。
健康的に食べられる量としては、世界保健機関(WHO)が1日5グラム未満を推奨。
だが、日本人の摂取状況からみると達成は難しい。
より実態に合わせ、国の食事摂取基準(15年)では男性8・0グラム未満、女性7・0グラム未満が目標。
「今の頑張りが将来の健康につながる。
時間軸で考えたい。
私的コメント;
「一生で健康的に食べられる量は決まっており、今好きなだけとって将来我慢するか、少しずつ楽しむか」・・・ちょっと理解しづらい考え方です。
ただ、減塩は家庭の味つけだけの問題ではない。
それは、摂取の約6割が加工食品などからで、自分ではコントロールしにくい塩だ。
したがって、社会全体で取り組まないといけない課題でもある。
「一生で健康的に食べられる量は決まっており、今好きなだけとって将来我慢するか、少しずつ楽しむか」・・・ちょっと理解しづらい考え方です。
ただ、減塩は家庭の味つけだけの問題ではない。
それは、摂取の約6割が加工食品などからで、自分ではコントロールしにくい塩だ。
したがって、社会全体で取り組まないといけない課題でもある。
メニューの工夫 多様な味つけ・素材意識
減塩につまずく理由には、共通パターンがある。
例えば、「今日から減塩」といきなり味を薄くする「極端型」。
突然味が変わると家族も戸惑う。
分かるか分からないかという程度から始める方がスムーズだ。
また、すべての料理を「しょっぱい」「甘辛い」など同じような味でまとめる「全部型」も避けたい。
みそやしょうゆを使う献立を減らすとともに、味つけが多様なら、薄味でも飽きない食卓になる。
素材の味を意識して味わいたい。
また外食や、総菜などの中食の場合は、よく利用する店の味の濃さをリストにするとよい。
濃さは主観で判断してかまわない。
全体を眺めることで、偏らないように注意するのが目的だからだ。
食品の表示をよく見ることも大切。
参考にするのは「食塩相当量」。
ナトリウム量(ミリグラム)で表示されている場合は、約2・5倍して千で割ると目安になる。
量を把握すると、他の料理の調味料を減らすなどの工夫もしやすくなる。
高齢者になると味が濃くなりがちの方も。
献立のうち1、2品から減塩を始めるなどメリハリをつけて取り組んでみよう。
減塩につまずく理由には、共通パターンがある。
例えば、「今日から減塩」といきなり味を薄くする「極端型」。
突然味が変わると家族も戸惑う。
分かるか分からないかという程度から始める方がスムーズだ。
また、すべての料理を「しょっぱい」「甘辛い」など同じような味でまとめる「全部型」も避けたい。
みそやしょうゆを使う献立を減らすとともに、味つけが多様なら、薄味でも飽きない食卓になる。
素材の味を意識して味わいたい。
また外食や、総菜などの中食の場合は、よく利用する店の味の濃さをリストにするとよい。
濃さは主観で判断してかまわない。
全体を眺めることで、偏らないように注意するのが目的だからだ。
食品の表示をよく見ることも大切。
参考にするのは「食塩相当量」。
ナトリウム量(ミリグラム)で表示されている場合は、約2・5倍して千で割ると目安になる。
量を把握すると、他の料理の調味料を減らすなどの工夫もしやすくなる。
高齢者になると味が濃くなりがちの方も。
献立のうち1、2品から減塩を始めるなどメリハリをつけて取り組んでみよう。