がん

血液数滴でめざす「がん超早期発見」

血液数滴でめざす「がん超早期発見」 ごく初期でも分泌 マイクロRNAから特定 わずか数滴の血液で、極めて早期に13種類のがんを診断する技術の研究が進んでいる。 すでに、がんを判別する手がかりになる、血液中の「マイクロRNA」の組み合わせを特定した。 目…

がん検診 不利益も

がん検診 不利益も がんを早く見つけて治療につなげ、亡くなる人を減らす「がん検診」。 わずかだが予期しない合併症(偶発症)を伴い、高齢になると発生率が高まる。 このため、推奨する年齢に上限を設ける自治体も出てきた。 結論はまだ出ていないが国の検…

がんゲノム医療、全国40病院で

がんゲノム医療、全国40病院で 遺伝情報から薬選ぶ 厚労省はがん患者の遺伝情報から最適な治療薬を選ぶ「がんゲノム医療」を全国で受けられるよう医療提供体制をつくる。 遺伝子検査を実施し治療方針を決める病院は中核拠点の大病院11カ所に30カ所程度を追加…

がん免疫薬、投与の「やめどき」研究へ

がん免疫薬、投与の「やめどき」研究へ 全国40病院 オプジーボなど 過剰投与省く狙い 国立がん研究センターなど全国の約40病院は、肺がん患者にがん免疫薬「オプジーボ」を使うのをやめるタイミングを探る研究に乗り出す。 投薬の効果や副作用が続く期間を調…

がん 出にくい症状 定期検査を受けよう

出にくい症状 定期検査受けて 今年(2018年)もがんでたくさんの著名人が命を落としました。 なかでも女優の樹木希林さんの「生き方」「逝き方」に心を揺さぶられた人も多かったのではないでしょうか。 2004年に希林さんは乳がんが判明し、乳房の全摘手術を…

がん罹患率 若年層も公表

がん罹患率 若年層も公表 国立がん研、初の種類別内訳 小児は白血病が最多 国立がん研究センターは、0~14歳の小児と15~39歳の思春期・若年成人を指す「AYA世代」でのがんの罹患(りかん)状況を公表した。 最も患者数が多いがんは、0~19歳では白血病、20…

がん 治療時、収入維持難しく

治療時、収入維持難しく がんの医療費は高いという印象を持つ人が多い。 たしかに、100万円以上かかる手術は珍しくない。 最新の分子標的薬を使うと、200万円以上かかる例もある。 しかし、がん治療の大半は健康保険が適用される。 自己負担は3割(70歳以上…

免疫治療薬がもたらした福音

免疫治療薬がもたらした福音 ノーベル生理学・医学賞が京都大学の本庶佑特別教授に授与される理由は「免疫抑制の阻害によるがん治療法の発見」だ。 この研究が「オプジーボ」など新しいタイプの免疫治療薬の開発につながったから、多くのがん患者に福音をも…

花粉症患者、脳腫瘍は低リスク

花粉症患者、脳腫瘍は低リスク がんは男性の3人に2人、女性の2人に1人で発症する国民病だ。 一方、花粉症も多くの日本人を悩ましていて、この10年間で患者数は5割近くも増えている。 がんは全体で6割以上、早期であれば9割以上が治るが、これに対し、花粉症…

大腸がん、右側だと治りにくい?

大腸がん、右側だと治りにくく 今、日本人に最も多いがんが大腸がんだ。 年間で大腸がんで亡くなる人の数は日本が米国を上回っている。 大腸は、小腸に続いて右下腹部から始まり、おなかの中を時計回りにぐるりとほぼ1周して肛門につながる。 長さは1.5~2メ…

がん5年後生存率、69%に上昇

がん5年後生存率、69%に上昇 国立がん研究センター 国立がん研究センターは、2000~03年にがんと診断された人の10年後の生存率は58.5%だったと16日付で発表した。 10年生存率の算出は昨年に続き2回目で、0.3ポイント上昇した。 06~08年に診断された人では、…

大腸がん検診

大腸がん検診、未受診は割高に 厚生労働省が推奨するがん検診は胃がん、大腸がん、肺がん、子宮頸がん、乳がんに対するものです。 特に大腸がん検診は便を2日採取するだけの簡単なものですが、死亡率を4割以下まで下げる効果が認められています。 私的コメン…

赤ら顔で深酒、がんのリスク高める

赤ら顔で深酒、リスク高める お酒は百薬の長といわれるが、飲酒はせいぜい1合までだ。 食道がん、咽頭がん、肝臓がん、乳がん、大腸がんなど、多くのがんの発症リスクを高める。 たとえば日本人男性の場合、日本酒を毎日4合飲むと大腸がんになるリスクは3倍…

がん治療に新たな地平 効く薬をゲノムで探る

効く薬、ゲノムで探れ がん治療に新たな地平 1月16日、がん治療の総本山といわれる国立がん研究センター(東京・中央)の会議室。 臨床医と研究者らがスクリーンを真剣なまなざしで見つめる。 視線の先にあるのはがんの病巣画像ではなく数字やアルファベット…

強い放射線出す薬剤、難治性がん治療に期待

強い放射線出す薬剤、難治性がん治療に期待 膵臓や小児といった難治性のがんで、放射線を強く出す薬剤を使い治療効果を高める研究が相次いでいる。 これまではがん細胞をたたくのに十分な強さを持った放射線を出すのが難しかったが、東京大学などは薬剤を新…

飲酒の悪影響、喫煙が助長

飲酒の悪影響、喫煙が助長 日本人男性の発がん原因のトップは喫煙で、第2位はピロリ菌、肝炎ウイルスなどの感染症だ。 第3位は飲酒で、男性の発がん原因の9%を占める。 肥満と野菜不足、運動不足はいずれも1%に満たないので、いかにお酒の影響が大きいか分か…

高身長とがんの関係

高身長とがんの関係 背が高い人は、がんになりやすい・・・ こんな研究結果を、米国の研究者が科学誌「英国王立協会紀要」に発表した。 身長が10センチ高ければ、がんになるリスクがおよそ10%高まるという。 米国の研究者が、欧米と韓国の計約300万人の研…

「がん5年生存率」の読み解き方

「がん5年生存率」の読み解き方 患者数・年齢に注意 がんと診断された患者が5年後にどれぐらい生存しているのか。 国立がん研究センター(東京・中央)は9月、がんの治癒の目安となる「5年生存率」について、全国230病院について進行度別のデータを初めて公…

野菜ジュースはがん予防になるか

野菜ジュースは予防にいい? 野菜や果物は心筋梗塞や脳卒中の危険を減らすほか、がんの予防にも有効だ。 特に食道がんのリスクはほぼ確実に下がりますし、胃がんでもその可能性がある。 しかし野菜や果物の摂取量は減少傾向にあり、問題だ。 では、忙しい私…

大腸がん、胃がんを上回り最多

大腸がん、胃がんを上回り最多 ピロリ菌感染減が原因か 国立がん研究センターは15日、2014年に新たにがんと診断された患者数(発症者数)は、約86万7千人と発表した。 男女合わせての部位別では、大腸がんが胃がんを上回り最も多かった。 若い世代を中心にピ…

分子標的薬

分子標的薬でがん細胞狙い撃ち 増殖信号を止める 生涯のうちに2人に2人がかかる「がん」。 治療技術の進歩などで、長くつきあう病に変わってきた。 その立役者が新しいタイプの抗がん剤「分子標的薬」だ。 従来の抗がん剤よりも比較的副作用が少なく、通院治…

がん免疫療法を開発 ノーベル生理学・医学賞

がん免疫療法を開発 画期的新薬 実用化も 抗体使い体の真価発揮 ノーベル生理学・医学賞 自然科学分野の2018年のノーベル賞を受賞する科学者が出そろった。 生理学・医学賞は、京都大学の本庶佑特別教授が米研究者と共同受賞する。 がん細胞が、体に備わる免…

免疫を再活性  CAR―T療法効果アップ

免疫を再活性 がん攻撃 CAR-T療法効果アップ 慶大・東大など技術開発 固形がんに適用も 体を守る免疫の仕組みを利用して、がんを攻撃する新しいタイプのがん治療「CAR-T療法」の効果を高める研究が相次いでいる。 慶応義塾大学と第一三共は疲弊した…

がんセンター、3年生存率を初めて公表

がんセンター、3年生存率を初めて公表 治療評価に期待 国立がん研究センターは2018年9月、がんと診断された人が3年後に生存している割合を示す「3年生存率」を初めて公表した。 全てのがんの平均は71.3%。 膵臓がんは15.1%と差があり、治しにくいがんにつ…

淘汰されなかった遺伝子変異

淘汰されなかった遺伝子変異 内閣府が2009年に実施したがんに関する世論調査の結果、日本人がもっとも実践しているがん予防法は「焦げた部分は避ける」だった。 しかし、これは一種の都市伝説で、焦げを心配する必要はまずない。 「日光に当たりすぎないよう…

大腸がん予防にアスピリン

大腸がん予防にアスピリン 国立がん研究センターが昨年公表した2017年時点の短期予測は、がんの罹患者が年間101万4千人にのぼる。 臓器別では大腸がんが14万9500人で3年連続の1位だったが、14年以前は胃がんが長い間トップの座を占めていた。 胃がんは原因の…

免疫療法、進む開発

治療を止めても、がんは縮み続けた 免疫療法、進む開発 がんをもったまま、それまでの暮らしを続ける人が増えてきた。 手術や抗がん剤をはじめとする医療の進歩が「共生」を可能にしつつある。 その中でいま、体を守るしくみを利用した新しい免疫療法に注目…

わずかな知識で運命分かれる がん

わずかな知識で運命分かれる 今や男性の3人に2人、女性の2人に1人ががんになる。 私的コメント 漠然と2人に1人と考えていましたが、男女で分けて考えると男性の場合は3人に1人しかがんにならないということになります。 特に男性は50歳を過ぎてから急激…

がん免疫チェックポイント阻害剤

がん免疫チェックポイント阻害剤、副作用の対応が課題 がん細胞が免疫にかけているブレーキを解除して、免疫の攻撃力を取り戻す「免疫チェックポイント阻害剤(薬)」は、4年前に国内で最初に発売されて以降、種類も対象となるがんも増えた。 一方、副作用…

役割増す精神腫瘍医

役割増す精神腫瘍医 がん患者や遺族 対話で心のケア 弱音受け止める存在に 日本人の死因のトップを占める「がん」。 痛みやストレスに向き合うがん患者本人やその家族、遺族らに寄り添い、心のケアを重視する精神腫瘍医の役割が広がっている。 がんを宣告さ…